葛尾コラム:2023年度初頭のご挨拶

葛尾むらづくり公社は、4月4日(火)より実質的な新年度業務が開始され、全職員が一堂に会しました。4日の9時から代表理事の松本弘より挨拶があり、職員に対して次のようなお言葉を頂きました。

 一般社団法人葛尾むらづくり公社は「場所を通じて人と人をつなぐ」を理念として、葛尾村の出資を受けて平成30年3月に発足し、葛尾村はじめ、村民の皆様や各事業者、関係機関・団体、村外から訪れた多くの皆様からご支援、ご協力をいただき令和5年3月で丸5年の節目を迎えました。
 村民一人ひとりの努力や関係機関の支援、協力により、生活環境が整い、平成28年6月に帰還困難区域を除く避難指示区域が、令和4年6月には野行地区特定復興再生拠点区域が解除されました。しかし、葛尾村の復興は道半ばであり、村として持続可能な未来が描けるまでには至っていないのが現状です。
 むらづくり公社は、復興交流館あぜりあの管理運営始め、地域コミュニティ支援活動、「村内産品の販路拡大事業(ふるさと納税活用事業)」など現在の中核となる事業も始まりました。復興支援員や地域おこし協力隊活動の支援業務、宿泊交流館せせらぎ荘の管理運営、移住定住促進事業なども担い、多岐にわたって事業を展開して参りました。
 設立当初は職員5名でしたが、現在では、40名以上の雇用を支える団体となりました。また、多くの20代30代の若手スタッフが、生き生きと働く職場ともなり、若手スタッフがメディアで取り上げられる機会も多く村民や村外の人の間でむらづくり公社の認知度が向上しています。これもひとえに、職員の皆さんをはじめ公社事業に関わってくださった皆さんのおかげです。
 むらづくり公社は、事業の多くが村からの受託に依存しており、今後は地域の将来を見据えながら必要とされる事業について模索していくことが必要と考えております。
 令和5年度は、新たに3名の職員を迎えました。公社設立から第一線で活躍いただきました松本松男専務理事が移住・定住支援センター相談員を兼務し、世代交代で米谷事務局長代理が公社職員第一号として事務局長に昇任し、組織のマネジメントを行います。また、モチベーションの維持・向上、キャリア形成を図るため、業務担当見直しが行われました。
 得意分野は皆それぞれ違うし、いろんな人がいてワンチームです。だからそれぞれの仕事の仕方はあっていいし、熱量も違うと思います。私たちは無論のこと、職員の皆さんには今日を年度の初日として、気持ちを新たに職務に取組んで頂きたいと思います。
 今後も理念である「人と人をつなぐ」ことを忘れずに、村と公社が両輪となって、村の復興そして村民の暮らしが良くなるように、皆さんのお力添えをお願いします。
 職員の皆さん、新たな気持ちで仕事を始めましょう。以上、新年度初めのあいさつとします。

今年度も引き続き職員一同頑張って参りますので、よろしくお願い致します。

むらづくり公社職員(2023年4月4日撮影)