葛尾コラム:葛尾村の秋のイベント「かつらお感謝祭」
かつらお感謝祭とは
葛尾村では、毎年11月3日の文化の日に合わせ「かつらお感謝祭」を開催しています。このイベントは、地場産業の振興を図りつつ郷土葛尾を見つめ直し生き生きとした地域づくりを行うことを目的に1997年(平成9年)から始まって、途中東日本大震災や新型コロナウィルス感染拡大に伴う中止を挟みつつも今も続く、葛尾を代表する秋の祭りです。当初は「かつらお自然の恵み感謝祭」と呼ばれていましたが、2017年に行われた第14回目から「かつらお感謝祭」に名称を変えて今日に至ります。「おらが村の自慢市」と銘打ち、地域資源を活用した特産品などの展示販売を行い「葛尾らしさ」をPRしてきました。
イベントの目玉は葛尾名物「大鍋」
このイベントの目玉は、なんと言っても1500人分とも言われる「大鍋」の振舞です。毎回趣向を凝らした具材や味付けで作られる鍋は、焚き付けと調理(鍋の管理)を松本石材建設さん、食材の準備とお客様への配膳を葛尾村婦人会が担当して、大掛かりに行われます。
決められた時間から配布を始めるのですが、その時間より前から列ができ始め、配布時間には100メートル近い行列ができることもあるほどです。祭りが行われる11月は季節的に肌寒いことが多く、温かい鍋が欲しくなるのかもしれませんね。
これまでの感謝祭
第1回 1997年(平成9年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…1997年(平成9年)10月25日・26日
- 場所…村民グラウンド
- 入場者数…約21,000人
「あぶくま高原・大地と自然を友として」をキャッチフレーズに行われました。秋空広がる絶好の天気に恵まれ、歌謡ショー・カラオケ大会・ミニ音楽祭・ゲートボール大会・ウォークラリー大会・新そば祭り・クイズ大会など多種多様なイベントが繰り広げられました。
第2回 1999年(平成11年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…1999年(平成11年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約18,000人
前年はあいにくの凶作のため祭りが中止されましたが、この年は秋空の下で新そばやバーベキュー、きのこ汁が振る舞われました。また小学生による鼓笛パレードや、中学生のミニ音楽祭、縄もじり大会、丸太切り大会など多くのイベントが行われました。
第3回 2000年(平成12年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2000年(平成12年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約8,000人
あいにくの雨に見舞われてしまいましたが、各ブースには長蛇の列ができ、新そばやバーベキューをはじめ温かいきのこ汁が振る舞われるなど賑わいました。特設ステージでは、田才靖子さんの歌謡ショーや、八幡神社神楽の舞、大正琴の演奏などが披露されました。
第4回 2001年(平成13年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2001年(平成13年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約12,000人
今回の感謝祭は、「食」「文化」「健康」「体験」「飲食・物産」「展示」の部門に分けられ、秋の収穫を喜びながら多彩な催しを楽しみました。食のコーナーでは収穫したばかりの新そばや葛尾牛のバーベキューの提供と、温かいきのこ汁が振る舞われるなど、葛尾の秋の味覚を堪能してい頂きました。
第5回 2002年(平成14年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2002年(平成14年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約15,000人
特設ステージではビリーバンバンの歌謡ショーや、よさこい踊り、大正琴の演奏、葛尾村の伝統芸能の宝財踊りが披露されました。例年同様、新そばや大鍋きのこ汁をはじめ、葛尾牛のバーベキューも大人気でした。
第6回 2003年(平成15年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2003年(平成15年)11月2日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約17,000人
特設ステージでは、鶴岡雅義と東京ロマンチカによる歌謡ショー、よさこい、舞踊教室生の踊り、大正琴、伝統芸能の神楽の舞などが披露され、来場者を楽しませてくれました。例年同様、大鍋きのこ汁や新そばの提供も行われ、来場者が舌鼓を打っていました。
第7回 2004年(平成16年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2004年(平成16年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約5,000人
あいにくの雨模様の中「おらが村の自慢市」で村の特産品販売や収穫したばかりの新そば、温かい大鍋きのこ汁、温もりあふれる母ちゃん食堂などで賑わっていました。アトラクションでは郡山女子大付属高校マーチングバンド部の演奏・演技、伝統芸能の三匹獅子舞、よさこいなどが披露され、大歓声が上がっていました。伝承技術体験では、縄もじり、竹細工、石臼粉ひきや、木工作品作りなどが行われ、豊かな自然と実りの秋を満喫していました。
第8回 2005年(平成17年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2005年(平成17年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…不明
オープニングで葛尾小学校の鼓笛隊パレードが行われたほか、葛尾村郷土芸能の宝財踊り、よさこいなどが披露されました。伝承技術体験コーナーでは、縄もじり、石臼粉ひき木工作品作り、丸太切りなどが行われました。
第9回 2006年(平成18年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2006年(平成18年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…不明
「おらが村の自慢市」では、村の特産品や「きのこご飯」が販売され、収穫したばかりの新そばや大鍋きのこ汁、温もりあふれる母ちゃん食堂、在京友の会のチャリティーコーヒーなど来場者で賑わっていました。ステージでは阿呆鳥の歌謡ショーなどが行われました。
第10回 2007年(平成19年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2007年(平成19年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約10,000人
ステージでは美空ひばりさんの妹、佐藤勢津子さんによる歌謡ショー、広場ではYesプリキュア5、郷土芸能の三匹獅子舞が披露されました。またこの年から葛尾牛のバーベキューが復活しました。
第11回 2008年(平成20年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2008年(平成20年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約10,000人
恒例となった葛尾そば石臼の会による新そばは、700食分が提供され来場者が舌鼓を打っていました。アトラクションではみち乃く兄弟と美桜かな子さんの歌謡ショーや葛尾村郷土芸能の宝財踊りなどが披露され、大歓声が上がっていました。
第12回 2009年(平成21年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2009年(平成21年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約10,000人
季節外れの雪の舞う寒い日にも関わらず、約1万人もの方にお越し頂きました。お目当ては恒例の新そばや大鍋きのこ汁など葛尾の味覚をはじめ、ステージの渥美二郎さんの歌謡ショーでした。そのほか母ちゃん食堂などのブース販売や、郷土芸能神楽の舞、かつらおスポーツクラブによるYOSAKOIなどが披露されました。
第13回 2010年(平成22年)
- 名称…かつらお自然の恵み感謝祭
- 開催日…2010年(平成22年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約8,000人
新鮮な朝採れ野菜の販売や新そば祭りなど、実りの秋にふさわしい食の内容のほか、葛尾の小学生による鼓笛パレードや、加藤久仁彦さん(狩人の兄)の歌謡ショー、天装戦隊ゴセイジャーショーなど様々な催しが行われました。
第14回 2017年(平成29年)
- 名称…かつらお感謝祭
- 開催日…2017年(平成29年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約1,200人
東日本大震災以後中止されていた感謝祭が7年ぶりに開催されました。ステージでは三匹獅子舞の披露、ブラザートムさんのトーク&ライブ、仮面ライダービルドショー、山本譲二さん・ビートマックスペシャルさんの歌謡ショーなどが行われ、とても盛り上がりました。またこの年からイベント名称が「かつらお感謝祭」に改められました。
第15回 2018年(平成30年)
- 名称…かつらお感謝祭
- 開催日…2018年(平成30年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約1,800人
歌謡ショーは石原詢子さんをお迎えして行われました。震災前からの恒例企画だった手打ちの新そばが500食提供されたほか、大鍋のふるまいも1500食限定で行われました。ステージでは郷土芸能の三匹獅子舞やビートマックスペシャルのライブ、バルーンパフォーマンスの風船の国のアリスなどが披露されました。
第16回 2019年(令和元年)
- 名称…かつらお感謝祭
- 開催日…2019年(令和元年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約1,900人
天候にも恵まれ、感謝祭名物の大鍋や手打ちそば、その他たくさんの出店ブースのグルメに舌鼓を打っていました。ステージでは鳥羽一郎さんの歌謡ショーをはじめ、新企画の牛乳早飲み大会、会津坂下の安兵衛太鼓など様々なアトラクションが披露されました。
第17回 2022年(令和4年)
- 名称…かつらお感謝祭
- 開催日…2022年(令和4年)11月3日
- 場所…みどりの里広場
- 入場者数…約2,000人
新型コロナウィルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催となりました。村の野菜を使ったおおなべ豚汁は1500食限定で無料で振る舞われ、また手打ちの新そばは400食分が提供されました。ステージでは北山たけしさんの歌謡ショーのほか、仮面ライダーギーツショー、葛尾大尽物語の人形劇、ビートマックスペシャルのライブが披露されたほか、葛尾○×クイズ大会が開催されました。