葛尾コラム:伝統の葛尾盆踊り

盆踊りとは

現代においても夏休みの大きなイベントの一つとして全国で行われている盆踊り。「盆」とは、太陰暦の7月13日から16日の間のことを指します。別名で、盂蘭盆(うらぼん)とも呼ばれるこの期間に行われる踊りのことを「盆踊り」と言います。

元々は仏教行事の一つで、餓鬼道(がきどう)などにおちて倒懸 (とうけん:さかさまにつるされること)を受けている亡者の苦しみを取除くために行われてきた行事でしたが、江戸時代ごろからは祖先の冥福を祈る仏事として行われるようになりました。この時代では7月くらいから踊りを始めて、10月くらいまで毎晩踊って止まらなくなるほどの人気だったそうです。お盆本来の「祖先の冥福を祈る」という意味を越えて、ただ楽しく踊るという意味合いが強くなってきます。

盆踊りは、誰でも踊りに参加できるタイプと、限定された踊り手が踊るタイプとがありますが、葛尾村では昔から誰でも踊りに参加することができるタイプとなり、広場の中央にやぐらを立て、やぐらの周囲を回りながら音頭にあわせて踊る形をとっています。宗教的意味合いは薄く、村民の娯楽として、またお盆に帰省した友人と再会する場所などとして親しまれています。

葛尾村の盆踊り

葛尾村での盆踊りは、かつては行政区ごとに開催されていました。しかし、2011年の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の放射能事故によって開催できない年が発生しました。
帰還困難区域を除く村の避難指示が解除された2016年、落合・葛尾・上野川の3地区の関係者が連携し、葛尾村全体でのかたちで開催することとなりました。これが、現在の「葛尾村盆踊り」です。葛尾村盆踊りは、実行委員会を中心に、村の事業者や大学などのサポートを受けながら、これまでに計4回開催してきました。

2016年盆踊り(震災後の第1回目)

みどりの里ふれあい館前の駐車場で8月14日に開催されました。

※葛尾村祭り連合会会長の松本伸也さんのインタビュー記事をリンクします。

2017年盆踊り(震災後の第2回目)

みどりの里ふれあい館前の駐車場で8月14日に開催されました。

2018年盆踊り(震災後の第3回目)

葛尾村復興交流館あぜりあの駐車場で8月18日に開催されました。

2019年盆踊り(震災後の第4回目)

葛尾村復興交流館あぜりあの駐車場で8月14日に開催されました。

2020年盆踊り

新型コロナウィルスの感染防止対策の一環で中止を余儀なくされました。

2021年盆踊り

2021年も感染拡大が収まらず、残念ながら開催できませんでした。

今私たちにできることは何だろうか。そう考えた実行委員は、葛尾村盆踊りを記録保存するため、また葛尾村盆踊りを知る人に思い起こしてもらうためにyoutube動画を作成し、2021年8月14日に配信を開始しました。盆踊りについての村民の想いや、過去に実施した盆踊りのスライドショーなどとともに、皆様にひと時の夏の風情をお届けいたします。ぜひご覧ください。