葛尾コラム:山に登ろう!五十人山

新緑のまぶしい5月26日の昼下がり、ちょうどツツジがきれいだとの情報があり、五十人山に登ってきました。五十人山は、葛尾村側の「菅ノ又登山口」「湯ノ平登山口」の2つと、田村市都路町側の「持藤田登山口」の3つの登山ルートがあるのですが、今回は「菅ノ又登山口」から登りました。

まず、みどりの里せせらぎ荘に車を停めます。ここは、村唯一の宿泊施設であり、村唯一の日帰り入浴施設でもあります。下山したらひとっ風呂なんて、最高のロケーションですね。

みどりの里せせらぎ荘の外観
みどりの里せせらぎ荘の外観。小高い丘の上にあり、眺望もいいです。

造成されたばかりの工業団地の中を通り、オフィス棟の脇から小道に入ります。せせらぎ荘から650メートルほどで、五十人山への登山口が見えてきます。

五十人山の菅ノ又登山口
五十人山の菅ノ又登山口。ここから山頂までは約2.6km。

菅ノ又ルートの登山道は比較的整備が行き届いていて、2合目から9合目までの看板があるほか、東屋が1カ所あり休憩できるなど、初心者でも比較的楽に登ることができます。

五十人山の菅ノ又登山道2合目の看板
2合目の看板。
五十人山の菅ノ又登山道にある東屋
森の中にある東屋。6合目を過ぎたあたりにあります。

せせらぎ荘を出発してからおよそ1時間20分で山頂に到着。山頂付近は草原となっていて、広々と開放感があります。しかもこの日は赤いツツジや、白いスズランも咲いていて、とてもすがすがしい気分になりました。電波塔のたもとにある三角点からは、鎌倉岳や竜子山などの阿武隈の山々を望むことができるほか、遠く太平洋も見ることができます。

五十人山山頂付近に群生するツツジ
山頂付近に群生するツツジ。
五十人山「ふくしま緑の百景」石碑前に咲くスズラン
ふくしま緑の百景の石碑前に咲くスズラン。

この山には、坂上田村麻呂にまつわる伝説が残されています。大多鬼丸討伐に成功したあと蝦夷平定に向け北進する際、山頂の大石に侍従50人を座らせ戦略を練ったことから、この大石が五十人石と呼ばれるようになり、山の名前も「五十人山」となりました。

山名の由来ともなった五十人石
山名の由来ともなった五十人石。石には「田村麻呂霊」「弘法大師」と大きく刻まれています。

【五十人山山行記録】

13:35せせらぎ荘出発
13:43登山道入口
13:492合目通過
13:583合目通過
14:135合目通過
14:21~14:33東屋で休憩
14:387合目通過
14:458合目通過
14:509合目通過
14:53山頂到着
15:16山頂出発
16:03せせらぎ荘到着
五十人山菅ノ又登山ルート
五十人山菅ノ又登山ルート
五十人山菅ノ又登山ルートの高低差
五十人山菅ノ又登山ルートの高低差