葛尾コラム:聖火リレーが葛尾にやってきた
3月25日(木)、東京オリンピックの聖火リレーが、葛尾村にもやってきました。
考えてみれば、福島県内59市町村のうち半分以下の26市町村しか選ばれなかったのに、小さな小さな葛尾村が選ばれたのは本当にありがたいことだと思います。
スタート地点は、みどりの里ふれあい館前。12時ごろから警備員をはじめ大会関係者が大勢詰めかけ、さながら市民マラソンのスタート地点のよう。違うのはスタート直前までランナーの姿を見かけなかったことですね。
13時36分ごろ、5人の聖火ランナーを乗せたバスが現地に到着しました。みな笑顔の一方でどこか緊張した様子。ほどなくして聖火ランナーにトーチが手渡されました。家族と写真を撮ったり準備運動をしたり・・・
1区のランナーは、南相馬市のテラさんこと寺岡孝文さん。ご家族が応援にいらっしゃっていて、子供たちがうちわなどでお父さんの応援をしていました。
13時51分ごろトーチに火が灯され、53分にスタート。空砲は上がりましたが、どこか静かなスタートだと感じました。ゆっくりとしたスピードで、笑顔で手を振りながら走るランナーに、沿道から拍手や撮影・歓声などで声援を送っていました。
2区の遠藤柊さん、3区の安島力さんとトーチキスで聖火がリレーされていきました。
そして4区は地元葛尾村出身の高校生、佐久間亮次さん。葛尾小学校の校庭を一周するコースの中で、ミニセレブレーションとして葛尾村のゆるキャラ「しみちゃん」や葛尾村長などと一緒に記念撮影をしていました。
5区のランナーは、福島市で果樹園を営む古山浩司さん。震災を乗り越え世界一甘いモモを生産している筆者はたまたま3年前にお会いしていて、葛尾村でこういう形で再会できて感激でした。
聖火リレーは17分ほどであっという間に終わってしまいましたが、おそらく多くの人が一生に一度の聖火リレーを楽しんでいたと思います。
コロナが一日も早く収束し、東京オリンピック・パラリンピックも成功するように、葛尾村からも願っています。