葛尾コラム：震災後の新しいスポーツイベント”ツール･ド･かつらお”
wpmasterツール・ド・かつらおとは
ツール・ド・かつらお（以下「ツールドかつらお」と表記）は、2017年から葛尾村で開催されている公道自転車ロードレースです。Link TOHOKU社が主催する「ツール・ド・ふくしま」として行われる8大会のうちの1つです。
- 磐梯吾妻スカイラインHC
- 小野こまちRR
- あぶくま洞HC
- 裏磐梯スカイバレーHC
- ツール・ド・ならは
- ジロ・デ・シラカワ
- ツール・ド・はなわ
- ツール・ド・かつらお
葛尾村でツールドふくしまのレースが行われるように決まったきっかけは、東日本大震災と福島第一原発事故からの復興と風評払しょくを目的に全国から自転車愛好家を集め、交流人口を増やして葛尾の情報発信につなげようとしたためです。
自転車ロードレースとはどのような競技なのでしょうか。日本自転車競技連盟のホームページに以下のような記載がありましたので、抜粋します。
大集団でレースを開始し、最初にゴールしたライダーが勝者となります。1時間未満のジュニアレースからプロによる6〜7時間に及ぶクラッシックレースまで幅広く開催されており、複数のステージで数日間続く大会もあります。
自転車ロードレースの歴史は古く、有名な「ツール・ド・フランス」が初めて開催されたのは今から100年以上前の1903年です。日本を代表するロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」も、前身の国際サイクルロードレースの第1回大会が1982年に開催されています。
一般公道を走るため、そのコースは様々です。標高3,000mに至るような山道もあれば、田園地帯や海岸線を走ることあります。長いレースでは1日に300km近い走行距離に達することも。
葛尾の28キロコースも長いと感じていましたが、1日で300キロも走行するレースがあるのはすごいですね。東京駅から福島駅までが272.8キロなので、それよりも長いとは驚きです。
自転車は気軽に運動できるとともに、自分のペースで楽しめるので、初心者にもおすすめな健康器具であり移動手段です。仲間を見つければ一緒に楽しむことができるので、おすすめなレクリエーションツールです。
次の章では、ツールドかつらおのこれまでの開催実績を簡単に振り返ります。
これまでの大会
第1回 2017年6月11日
2017年6月13日付の福島民報社の記事によると、宿泊交流館みどりの里せせらぎ荘を発着点に、葛尾村を1周する30.8キロのコースで開かれました。県内外から約160人が参加し、復興の槌音が響く新緑の村を駆け抜けました。
第2回 2018年6月23日･24日
オープンしたばかりの「葛尾村復興交流館あぜりあ」をスタート・ゴールに開かれました。県内外の200人が自慢の脚で葛尾の山々に挑んでいました。
第3回 2018年10月14日
時々雨の降る生憎の天候でしたが、村内外から130名ほどの選手が集まり、白熱したレースが展開されました。葛尾村婦人会によるカレーの振る舞いも行われ、疲れた選手の心と体を温めました。またじゅうねん団子も試食して頂き、葛尾村の情報発信として村外の方に葛尾のことを知ってもらういい機会となりました。
第4回 2019年4月13日･14日
大会3日前に積雪があり開催が危ぶまれましたが、当日は晴天に恵まれました。この大会では、有名大学の自転車競技部の参加もあって、2日間で350人の選手が葛尾を疾走しました。
第5回 2019年10月27日
この大会の2週間ほど前に台風19号が通過し、コースにも被害が生じたため、やむなく中止となりました。
第6回 2020年6月27日･28日
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、4月から延期されて開催されました。国際大会に出場する国内トップ級のプロ選手を含む約200人が葛尾村に集まりました。2日目は土砂降りの中選手たちは果敢に坂道に挑んでいました。
第7回 2021年4月24日･25日
復興交流館あぜりあをメイン会場に、両日合わせて延べ約400名の選手が村内をかけ抜けました。
ツールドふくしまのページ
ツールドふくしまの公式レポート
むらづくり公社のページ
第8回 2022年11月5日･6日
3月16日に福島県沖で発生した地震で、葛尾村でも震度5強(周辺市町村は震度6弱)を観測し、村内道路でもひび割れなどの被害が生じました。そのため4月23日･24日に予定されていた第8回大会は延期となり、11月5日･6日に開催されました。延べ130名の選手が参加し、寒さに負けず熱いレースを展開しました。
第9回 2023年4月22日･23日
2月20日からエントリーが始まりました。是非ご参加お待ちしています。
